鍵は権力の象徴とみなされることが主流です。
中世の都市国家は城壁で囲まれていました。敵軍に包囲されてしまったら連帯と結束のみで最大限に力を発揮して敵を倒さなくてはなりませんでした。もし城壁が破られてまい、街に敵が侵入してくると旗や鎧についたシンボルが敵か味方かを見分けるシンボルとなりました。そして敵に降伏した場合は城門の鍵を譲り渡すことになります。これが服従を表すことになります。つまり権力=鍵の譲渡というわけです。現在のように平和な世の中になってくると鍵を譲り渡すことはすなわち姉妹都市の提携ということになります。中世から鍵は都市の象徴とされてきました。そこから姉妹都市の提携をするときには鍵を交換する儀式がとられるようになったのです。
そこから、鍵という言葉は「重要」という意味を持つようになりました。「キーポイント」とか、「問題をとく鍵となる」とかいったことが言われます。
鍵はほかに秘密だとか制御、力、支配、信頼、慎重、権威などといった意味付けがされることがあります。
バチカンの国旗をはじめとして、その他、ジュネーブやドイツなどで鍵をモチーフとした文様を見かけることが多いです。日本でも鍵紋といって鍵を文様化して家紋として使っています。
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